スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3月, 2017の投稿を表示しています

あなたは知ってますか?イースターの起源や祝い方

クリスマスよりも重要な立ち位置を占めるキリスト教の祝祭「Easter(イースター)」を控え、こちらアメリカでは既に一か月ほど前からウサギやひよこがスーパーの菓子売り場を占拠しています。イースターが一体何なのかを知らぬまま、色とりどりに染められた卵だけはなんとなく見覚えがある方も多いかと思いますが、今回はこの重大なイベントがどんなお祭りであるのかを徹底的に解明いたします。 実はクリスマスより古い!真相は未だ謎多き祝祭 イースターは日本では「 復活祭 」と訳されており、その名の通り キリストの復活を祝う日 になります。十字架に磔にされたキリストは埋葬されて三日後に復活を果たしたとされており、キリスト教では「 Holy Week 」と呼ばれるイースター前日までの一週間で彼の磔刑と死を記念し、「 Easter Vigil(イースター前夜) 」に該当する時間帯(前日の日没から当日の日の出まで)よりイースターの祝祭が始まるそうです。 イースターはキリスト教では最古となる祝祭で、今年のイースターは4月16日(日)で行われますが、これはカレンダー上で固定された日付ではありません。 イースターに限らずその前より開始となる一連の祝日はLunisolar(太陰暦)に従って日程が決定される為、現在世界で幅広く用いられているグレゴリオ暦とはずれが生じてしまうのだそうです。これも東方教会と西方教会で考え方が異なるようですが、西方では毎年3-4月あたりを彷徨っているようで、ただ「 Easter Sunday 」とも言われているように毎年決まって日曜日に到来するようです。 『イースター』の語源 そもそもこのイースターの語源になりますが、残念ながら私が予想していた「もっと東(east+比較級-er)」との関係性は全くもってありません。 これには諸説あるそうですが、「 Eostre 」というアングロサクソンの女神の名前に由来しているというのが有力とされています。Eostreの他にあと9個ほど別の名前を持っていたと言われるこの女神ですが、そのルーツは 全て春を意味する「Eastre」にある と考えられているそうです。私だったら自分の名前がそれほどあったなら、幾つかは忘れてしまうかもしれません。 ウサギが卵を産む!?バニーとエッグの関係性 そして最も皆さんが気になるであろ

なぜビールまで緑色に...セントパトリックデーの歴史と緑の謎

Saint Patrick's Day(聖パトリックの祝日)はその名の通り、かつてアイルランドにおいてキリスト教の布教を先駆けた聖パトリックを記念する日で、17世紀にキリスト教の公式なFeast Day(祝日)として定められました。今回はそんなセントパトリックスデーの歴史と起源を紐解いていきたいと思います。 長きにわたる不遇な生活、それを救った神の声 裕福な聖職者の一家に生まれ育った パトリック は、不運にも16歳の時にアイルランドの賊によって誘拐され、それから奴隷生活を強いられます。しかしそうして6年が経過したある日、不意に聞こえた「岸辺に用意された船で逃げよ」という神の声に誘われて脱走を図ったところ、なんとか無事に故郷への帰還に成功したそうです。その後彼はアイルランドへと戻り、異教徒の改宗に努めるべく キリスト教の布教活動に献身 しました。 そんな功績に敬意を表し 彼が亡くなったとされる 3月17日 に 設けられたセントパトリックスデーは、彼の偉業と共に アイルランド文化やキリスト教信仰を讃える日 なのです。 ありとあらゆるものが緑に...でもなぜ? セントパトリックスデーの最大の特徴と言えば緑一色に彩られる街並みでしょう。これは アイルランドのナショナルカラー (その国を表す色)が緑だからという理由なのですが、このイメージは1640年代頃より定着したもので、当時アイルランドを統治していた Irish Catholic Confederation (アイルランドカトリック連合)が掲げていた Green Harp Flag (緑色の背景に白い弦の張られた黄金のアイリッシュハープが描かれた旗)に端を発しているそうです。またアイルランドの国土が緑であふれている事にも関連しているようです。 また「 Shamrock (シャムロック;クローバーなど三枚の葉で構成される草の総称)」もセントパトリックスデーを象徴するのに欠かせない存在となっており、これは聖パトリックが布教活動を行う際にキリスト教における「 三位一体 (「父」と「子(キリスト)」と「聖霊」は一つの存在であるという教え)」を説く為、この三枚の葉を持つシャムロックを用いた事に由来しているそうです。 禁じられたご馳走にありつける待望の一日